神と仏
神と仏
①神道は、太古の昔から日本において自然発生的に生まれた宗教で、山や川、水や火、草や木、こういった自然の万物には神が宿るとした、自然信仰や先祖崇拝などを大切にしてきた宗教です。
仏教は、今から約2500年前にインドでお釈迦様によって伝えられた教えです。インドで生まれた教えは東アジアを経てこの日本にも入ってくると、日本人はそれを受け入れ、次第に神道と融合していくようになりました。
それを神仏習合と呼びます。それが明治政府により、神道と仏教が明確に分けられて現在のようになりました。
しかし長い間、日本では神と仏は同じように奉られ崇拝されてきました。日本人が古来から大切にしてきた自然信仰や先祖崇拝は、神道や仏教という枠にとらわれず崇拝されてきたものです。
②神道は、神話に出てくる神様みたいに、地縁でむすばれている民族や村といったものを守ることを目的にして信仰されています。
仏教は、個人が安心できることや魂の救済、国家を鎮護することを目的に信仰されています。
③神道は、偉大な日本神霊との感応道交によって英知と力を得て神界を地上に移すことを教えます。
仏教は、宇宙を貫く因果の法則を教えます。